@choku1stの雑記

「人生」とかいうソシャゲを攻略していこう

何歳のころ何をやってたか忘れないように

はじめましてよく動くオタクです

なんとなくブログ始めました

アニメの感想やら、日記やらを書いていこうかなと思います

 

暇つぶし代わりなので更新は不定期です

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全13話かけた自己紹介↓

留年4回したとある大学生の話【第1話】意識高い系新入生 - @choku1stの雑記

4回留年した社畜の将来の夢

皆様お久しぶりです。

チョクです。

 

この度、無事転職活動を終えましたので、

予告通り私の将来の夢というか、

人生の目標について適当に書いていこうと思います。

 

 

 

____________________________

 

【人生攻略wiki

 

私は、やりたいことができていれば

人生はクリアだと思っています。

ポケモンなんかもクリア後もプレイは可能ですよね

 

 

 

保育園のアルバムを見返したら、

夢は「新幹線の運転手」

と書いてありました。

そういえば近所の方から在庫処分的に分けて頂いた

プラレールにはまっていたのを思い出しました。

 

幼少期は皆さん誰しもこれ!という

具体的でキラキラした夢を

持っていたのではないでしょうか。

 

大人になるにつれて理想と現実のギャップを知り、

次第に夢もやりたいことも特にないよ…

って人間になっていく人も多いのでは

 

しかしそれに絶望する必要はないことに気付きました。

人生とかいう”クソゲー”は、

ちゃんと攻略法が存在するからです。

 

先に申し上げますと、

私の現在の将来のゆめは、

 

 

ゲームして、アニメ見て、寝る。

 

これを延々と繰り返すことができる

環境に身を置くこと

 

 

です。

留年大学生の皆さん憧れの職業じゃないでしょうか。

しっかりと世の中の仕組み、

人生というゲームのルールを理解すれば、

なることは可能です。

これを実現するためにもちゃんと攻略法は存在しますし、

世の中の大抵のやりたいことは、

お金が叶えてくれるからです。

 

 

 

 

【好きなことして生きていくは間違い】

 

まず、某Youtuberのセリフを一部否定させていただきたい。

世の中の99%の凡人以下の人間は、

プロ野球選手になれないし、

アーティストとして成功することはできません。

道筋を提示されても再現性がなさすぎます。

これでは殆どの人間が人生クリアできません。

 

 

好きなことして生きていく

 

これは誤解して不幸になる人が多い謳い文句です。

 

 

殆どの人間は

 

やりたいこと=お金を稼ぐための職業

 

にするべきという盛大な勘違いをしている場合が多いです。

果たして「やりたいこと=職業」にできなかった人たちは、

みんな人生クリアできないのでしょうか。

そんなことはないはずです。

 

例えばバスケはその辺のクラブチームでできるし、

ゲーム配信や音楽活動はサラリーマンをしながらできます。

 

ましてや自分のやりたいことを詰め込んだ仕事なんて、

この世に存在しません。

 

仕事はお金を稼ぐための手段

仕事=やりたいことをするためのポイント稼ぎ

です。

ここで大切なのが、

「やりたくないことを可能な限り排除する」

という作業です。

 

人と話すのは嫌だ。

逆に人と話していないと嫌だ。

頭を使うのは嫌だ。

逆に頭を使っていないと嫌だ。

体を動かすのは嫌だ。

逆に体を動かし続けていないと嫌だ。

日中の活動は嫌だ。

逆に夜勤は嫌だ。

 

どうでしょう、

やりたいことが特にないあなたも、

やりたくないことはすぐに思いつきませんか?

 

一番最悪なのは、

やりたくないこと詰め合わせの仕事とマッチングして

心を病んで自殺してしまうことです。

 

好きなことして生きていくではなく

正しくは

 

嫌いなことして死なない

 

を意識できれば必ず道は見えてきます。

 

自分の場合は、

やりたくないことリストを作るうちに、

「労働」が嫌なのではなく、

「朝6時に起床する」

「体育会系に憧れた非体育会系のイキリ」

「能力と相関のない給与形態」が嫌なのだと気づきました。

そこから

朝6時に起きなくてもいい、

体育会系(笑)が淘汰される、

能力で給料に差が出る仕事を探しました。

 

嫌なことを90%排除した仕事を見つけられれば、

それに対してアプローチするだけです。

当然やりたくないことを100%排除するのは難しいですが、

それだけで本当にやりたいことをするための、

お金の泉を確保したも同然です。

 

 

【FIREを目指す】

 

Financial Independence, Retire Early

経済的独立、早期退職

 

自分の目標である「ゲームしてアニメ見て寝る」

の究極形がこの領域です。

 

株式や債券、不動産などの年間不労収入

 

自分が1年間に必要とする家賃、食費、通信費、光熱水費、その他娯楽費を足した年間生活資金

 

を計算し、

 

不労収入>生活資金

 

となった状態がFIREです。

夢がありますよね。

 

私はここ数年間はこれを達成するために、

お金の勉強、お金稼ぎをしてましたので、

あと数年以内で達成可能なところまで来ました。

 

合法ニートの誕生も目前です。

 

 

つまらなそう

 

という感想を持つ方もいるかと思いますが、

私が人生においてこのようなクリア目標を設定した理由は2つあります。

 

 

①時間が経つと人間の価値観が変わる

 

昔は

 

お金は一握りあればいい。

暇な時間が永遠にほしいと考えていて、

労働ガチアンチだった私ですが、

今はお金大好き、お金がジャブジャブ増える労働大好き人間になりました。

 

結婚ガチアンチだった私ですが、

先輩や友人の結婚式に参加して、

結婚も悪くないかも…と思ったりもしました。

 

2~3年周期で

アニメおもしれええええ→アニメ見るの疲れる→アニメおもしれえええええ

を繰り返したりもしています。

 

人間には「慣れ」と「飽き」という機能が備わっていることから、避けられない、仕方のないことですし、誰にでも起こることです。

 

そんな、いざやりたいことができたタイミングで、

それを実現するための種銭がなかったらどうでしょう。

結婚したいと思っても、経済状況が心もとない人間と結婚したいと思ってくれる相手は、果たして現れるでしょうか。

生まれてくる子供を養っていけるでしょうか。

 

私が合法ニートを目標とするのは、やりたいことができた場合に、瞬時にジョブチェンジができる最強の職業でもあるからです。

お金の稼げる専業主夫にもなれます。

 

 

②働いても良いし、働かなくてもいい権利

 

潤沢な資金ができたらニートになるの面白くなさそう。

働いてないと腐っちゃいそう。

 

なんて言われたこともありましたが、

あくまで働いてもいいし、

働かなくてもいい権利を得ることです。

働きたかったら働けばいいだけです。

 

パワハラ上司が異動でやってきても、

次の日には辞表を投げつけることができる権利と言ってもいいかもしれません。

 

これは先述した、

嫌いなことして死なない

にもつながってきますし、

自分の人生というゲームのプレイスタイルの

大きなテーマでもあるからです。

 

 

【まとめ】

 

自分は

 

人生はゲームである

やりたいことやってればクリア

 

という人生観を持っています。

そして、クリアをどこに設定するか、

どの程度の難易度にするかは人それぞれ

だとも思っています。

 

難易度SS級にするもよし、

スローライフをめざすもよしの、”神ゲー

であることに気付いてもらえたでしょうか。

 

プレイスタイルも自由です。

いつからでも難易度の変更は可能ですし、

目標設定の変更も可能です。

 

 

目標設定のコツは

嫌いなことして死なない

です

 

目標設定ができたなら、

そこまでの道のり、攻略法は

だいたいネットに転がってます。

丸投げのようですが、真理です。

 

 

 

ゲームの攻略wikiを調べる皆さんが、

人生の攻略wikiを調べないなんてもったいないと

私は思います。

サービス終了まであと数十年しかありません。

限られた時間で悔いのないよう、

楽しくプレイしましょう。

 

 

 

 

 

それではよき”人生”ライフを

 

 

 

 

 

_______________________

 

【あとがき】

 

 

 

いつもの長文ですみません

 

留年大学生と感情を失くした社畜さん向け

に書いたつもりでしたが、

ゲームやらない人は完全に置いてけぼりだったかもしれません…

 

これを読んだ大学生、社畜さんが

より楽しい方向に向かうように

プレイスタイルを確立できたら嬉しいなと

そんな風に思います。

 

 

 

 

留年4回したとある大学生が半年間社畜を続けてみた感想

 

お久しぶりです。チョクです。

なんだかんだ元気にやってます。

 

半年ぶりの更新でブログの書き方を忘れてしまいましたが、

そもそも頭に浮かんだ文をそのまま書きなぐる以外やったことがないので、今回もそんな書きなぐりでいこうと思います。

 

 

 

 

社畜はクソ】

 

結論から言うと社畜はクソである。

働き始めてから今日までの半年間、

「仕事辞めてぇな」

というセリフを少なくとも100回は唱えた。

 

自分の職場限定ではあるが、

個人的クソポイントをまとめてみた。

 

 

クソポイントその1 自由な時間が減った

 

社畜になってからの方が自由な時間増えたよ?」

と言っていた某大学生はどれだけブラックな研究室に監禁されていたのか、

どれだけホワイトな企業に潜入できたのか教えていただきたい。

 

グラブルのような膨大な周回を要求されるゲームはしにくくなったし、

ウマ娘のように時間を持っていかれるゲームも相性が悪い。

2か月が過ぎる頃には毎日ログインできるゲームはプリコネだけになった。

社畜化してからゲーム離れが進行していった友人も何人か知っていたが、

まさか自分はと軽い気持ちだった。

 

しかし実際は、

精神的な疲労と肉体的な疲労でゲームの画面を長時間眺めていられなくなり、

そもそも自由な時間が限られていて翌日の準備もあるため、

ログインが物理的に不可能な日も出てくる。

これはいけない。

 

 

クソポイントその2 同期が無能

 

これがなかなかしんどい。

というか自分の時間が奪われれる原因の60%がこれ。

正直まわりの友人(主に高校の同級生)が優秀な社畜として生きているのを見ていたため、

自分は超無能寄りの人間だと思っていたが、

そんなことはないと言わんばかりの面々に囲まれ、

当初は少しだけ勇気をもらえたが、

今となってはそんなものいらない。

 

 

ミスを多発するのもアレだが、

1000歩譲ってそれはいいとして、

失敗をしたときに

「次に失敗しないための改善策」

を上司から要求されるが、

これがほぼ100%自分の首を絞める内容で正直いやになってくる。

チェックを厳しくしようとか、

全員で点検をしようとか、

クソ真面目(悪口)というのはこのことを言うのか、

お前ひとりでやっていてくれというカンジ。

余計な作業を削るとか、

なぜ楽をする方向に物事を考えられないのか不思議でならないし、

本人は全く悪気がないからタチが悪い。

 

 

クソポイント3 上司のほとんどが無能

 

自分の時間が奪われる理由の残り40%がこれ。

”もしも無能な同期がこのままエスカレーター式に上の立場になったら”

…をそのまま体現したような上司が多い。

 

糞上司Aは論理的に論理的に物事の良し悪しを教えられないようで、

同期たちがよく理解できないまま作業が進み、

ミスをしたら口調が荒くなる、

指導力のない人間の典型例を見せつけられているようでいちいち腹が立つ。

「将来はこんな上司にならないようにしたいと思える反面教師役を買って出てくれているのかもしれない」

と、そんな風に思いながら気を紛らわしているが、

これもまたなかなかしんどいものがあり、

心がすり減っていく。

 

糞上司Bは、

「できないのは本人の頑張りが足りないからだ」

ということを心の底から思っている体育会系のおバカで、

オリンピック委員会の開会式の挨拶並みに長い説教も非常に厄介。

職場にいる人間は皆、

超がつく真面目(おそらくその中では私が最も不真面目なタイプ)で、

一生懸命頑張っているのだが、

すでに頑張っている人間に対してがんばれと言うのがどれほど残酷なことか知らないようで、

さすがに同期がかわいそうになってくる。

 

クソ上司Cはただの恫喝パワハラ野郎

こいつに教育された人間の中から、

少なくとも何人かは次世代の恫喝パワハラ上司が現れるんだろうなと思うと絶望しかない。

既に同期への口調が荒くなっている人間もチラホラ出ており、

社会の闇が払拭される日は遠い未来になりそうである。

 

 

 

社畜は思ったより辛くはない】

 

 

上司や同期について散々愚痴ってきたが、

なんだかんだ半年間続けられていることにも理由がある。

8年間の大学生活の中で

”嫌だったら辞めてしまおうマインド”を会得していた自分が、

なぜ辞めずにいられるのか。

 

これもまた自分の職場限定ではあるが、

ここがいいポイントをまとめてみた。

 

 

 

ここがいいポイント1 同期がいい奴

 

散々愚痴っていた無能同期たち。

自分の時間を奪っていく無能同期たちだが、

なんだかんだいい奴なのだ。

中には変なのも混じっているが

同期ガチャSSRを引き当てたと言っていいだろう。

趣味が近く、

アニメやゲームの話もできる上に、

上司への不平不満を延々と語り合える仲なので、

自然と団結心のようなものが沸いてきた。

そのためか、

今日はクソ上司に何を言われるのか、

今日はどんな試練が待っているのかと、

愚痴大会のネタ発掘のために勤務するのが楽しくなっていったのだ。

実際仕事はしんどいし、

朝起きるのも死ぬほど嫌だが、

一緒に嫌々働く仲間というのは背中を押してくれる大きな存在であることに気づいた。

 

 

ここがいいポイント2 超有能上司の存在

 

散々悪口を綴った上司たちだが、

最悪な面々の中で砂金のように小さく輝く優秀な上司の存在が、自分を職場に繋ぎとめていると言っても過言ではない。

 

実務能力の高さは勿論のこと、

体力もあり、

生涯に何人出会えるかわからないほどの人格者で、

我々新人の側に立って、

我々新人をよく見てくれている。

 

「あの人(上司B)変な人だけど、悪い人じゃないから頑張って今だけ耐えて(笑)」

 

「お前が嫌いなタイプ多いっしょ。仲良くする必要は全くないから、”うまく”やって(笑)」

 

「辞めたい気持ちすごくわかる。私も辞めたいもん(笑)」

 

といった声掛けに何度救われたかわからない。

 

「辛くなったらうまい具合に手を抜いて生き残れ(笑)」

 

というセリフには笑ってしまった。

 

上司ガチャで無数のゴミを引きつつ、

1人だけ環境トップのリセマラ終了クラスのSSRを引き当てたような、

そんな感覚である。

 

 

 

ここがいいポイント3 生活リズムの安定

 

夜勤や不規則な時間での出勤がメインだったバイト生活時代に比べ、

決まった時間に勤務が始まるというのは、

嫌な点でもありながら恩恵もある。

体調はとてもよくなったし、

惰眠をむさぼる暇がないので1日あたりの充実度は増し、

1日の経過が長く感じるようになった。

 

 

 

社畜は思ったより辛くはないけどクソ】

 

Twitteで社畜たちの愚痴を常日頃聞いていたせいか、

もともとある程度の覚悟をしていたせいか、

”思ったよりは”辛くないというのが正直な感想である。

 

しかしながら、

出勤の時間を自由に選べて、

自由に休むことができて、

お金が欲しければいっぱい働き、

不要であればとことん休むという働き方ができたバイト時代が少し恋しいとも思った。

 

時間の切り売りという点ではバイト時代と何も変わらないし、

拘束時間を考えればむしろバイト時代のほうが時間あたりの給料は高い。

税金のコントロールもバイト時代のほうがしやすかった。

家賃を除いて毎月2~3万円あれば生きていける自分にとっては、

明らかに過剰な所得だという自覚もある。

 

 

はやく仕事辞めてぇなぁ

 

 

 

けれど、全然惰性で続けられる環境ではある。

それに、仕事の内容については全く躓くことはない。

さらに、日本の会社あるあるだが、

給料は個人の頑張りや能力ではなく、

勤続年数こそがモノを言うという体制が、

頑張りたくない体質の自分とかなり相性が良い気もしてきた。

頑張らなくてもどうやら有能な人間認定を受けられているようだ。

 

 

自分のの実現のため、

もう少しだけゆるりと続けてみようと思う。

 

 

 

 

 

__________________________________________________________________________

 

 

 

 

ご清聴ありがとうございました。

時間がなかったので本当に適当に書きました。

次の更新は半年後になるか1年後になるかわかりませんが、

いつか必ず更新するために予告を残して終わりたいと思います。

 

 

次回「私の夢について」

 

to be continued...

 

留年4回したとある大学生の話【第13話】留年は悪いこと?【最終回】

 

社畜になる前に】

 

 

2021年2月

 

 

 

寒すぎる

 

 

私は雪片付けをしていた

冬の会津は人の住むところではない

起きたら車も自転車も埋もれているのだから。

 

 

住居を解約し、

軍資金がそこそこあったので、

東京のネカフェで豪遊して過ごす考えでいたが

さすがに例のウィルスに感染して時間を棒に振るのはもったいないし

内定取り消しなんて食らった日には泣いてしまう。

 

 

実家で過ごすのが丸いと判断し、帰省した。

母親が県外に単身赴任しているようで

あれだけ居心地が悪かった家も

そこそこ快適な空間になっていた。

 

 

 

 

それでは

ブログを書いているこの日現在までの半年間を、

とりあえず記していこうと思う。

 

 

 

 

大学最後の夏休みが明けて少しして、

バスケサークルの活動が再開した。

 

大学からの許可メールを見たときはテンションがぶち上がった。

 

窓を全開にしろとか、

運動中を除く全ての時間マスクをつけろとか、

細かい規定がめちゃ多かったが

体育館でボールがつけるだけで嬉しかった。

 

サークルのLINEもワチャワチャと盛り上がり、

体育館に集結する。

 

 

「チョクさん!?チョクさあああああああああん!!!」

 

 

今年初めての声掛けは体育館だった

新年明けて10か月後である

 

 

「前期何してました?!大学で見つけられなかったんですけど!」

 

 

ワイ「就活してた(照)」

 

 

「チョクさんが就活!?」←失礼

 

「内定もらえたんですね!よかった~^^」

 

「卒業までよろしくお願いします^^」

 

 

 

うむ!こちらこそよろしくね~

 

本当に後輩に恵まれた留年生活だった。

老害を長いこと置いてくれてありがとう。

 

 

 

新入生もこのタイミングでたくさん見学に訪れていた。

 

バスケの名門校出身の子もいて

かなりハイレベルだった

 

 

「ワイが大学入った時点では、この1年生たちは小学生だったんよな…」

 

 

背筋が凍った。

 

浦島太郎はこんな気持ちだったのかな?

 

この貴重な時間を噛みしめようと、

次の活動休止要請が出される12月末まで

サークルは1日も休まなかった。

 

 

 

 

たくさん遊んだ。

 

カラオケにほぼ毎日行く週もあったし、

ボウリングにもかなりの金額を費やした。

 

社畜になる前に人と会っておこうと思い、

 

知り合いのいる仙台や東京にも足を運んだ。

 

 

 

第2の実家でもあるラーメン二郎仙台店には隔週ペースで足を運び、

ポケモンサークルで知り合った先輩、後輩と麺を啜った。

この人たちと会うためなら電車代など惜しくなかった。

 

え、働いてたんですね!

 

なんて失礼なことを口走ってしまったのは許してほしい。

 

自分が言えた立場ではなかった。

 

 

埼玉に住まう同期は”自分が思い描く理想の社会人”の生活をしていた。

連日趣味を満喫し、

本棚や積みゲーが充実していた。

ワイもこれになりたい!

 

 

 

 

ポケモンサークルのOB飲みもした。

自分だけ現役だったが実質OBということにして開催

実はすでにOB会は第3回を迎えていた。

一期生を輩出するまで時間がかかった珍しい団体。

いない人間の話題で5時間話せるから凄い。

来年も必ず開催しましょう。

 

 

 

部屋のモノをひたすら売った。

本にゲームに大人のおもちゃ(未使用品)

貰ったけどサイズが大きすぎて合わない衣服なども売り払った。

リサイクルショップまではかなりの距離があったが、

デカいリュックに詰め込み、

自転車を何キロも漕いで往復した。

 

 

地元の麵屋もたくさん回った。

この時期は3日に1回は麵屋に足を運んだと思う

 

もうこの時期を逃したら

次にこの麺を食えるのは何年後になるかわからない!

 

そんな思いで10キロ以上離れた山にある麵屋に自転車で通ったりもした。

食べる前に満身創痍だったが、

帰りの下り坂は気持ちよかった。

 

 

 

賃貸を解約した。

車持ちの後輩には頭が上がらない。

洗濯機や冷蔵庫など、

大型家電の処分にも付き合ってくれたのだ。

 

解約も順調

退去費用は1万円ちょいを予定していたが

3万円の敷金を払っていたので、

そこから1万円を差し引いた2万円が

自分の口座に振り込まれた。

まさかの臨時収入である。

 

正直、1人暮らしをするならば

不動産に関する知識は全人類身に付けるべきだと思う。

少なくとも国が定めた賃貸の入退去時にかかる費用の

ガイドラインには目を通しておかないと、

大手の不動産会社であろうと確実にぼったくられる

 

めったに明るみに出ることのない不動産業界の闇は深いのである。

 

 

退去後に追加で請求されないように、

部屋の写真を隅々までスクショしまくったりもした。

 

 

 

こんな感じで大学生活の全てが終了した。

 

 

 

 

 

____________________________________

 

【留年について思うこと】

 

 

いかがだっただろうか。

覚えていること、印象に残っている言葉などを

適当に書き殴っただけなので

かなり拙い内容になってしまったかもしれないが

そこは申し訳ない。

 

 

 

最後に、

 

「自分は留年してよかったと思うか」

 

について話そうと思う。

 

良かった点と悪かった点があるので

断言するのが難しいのだが、

曖昧なことを書いて濁すのも参考にならないと思うので

はっきりと書くことにする。

 

もしあなたがこれから大学生活を送るならば…

 

 

 

 

 

「留年はしない方が絶対にいい!」

 

 

 

はい。

これだけ留年してるのに満足そうに書いておいて、

意外かと思われるかもしれないが、

しないほうが良い。マジで

 

 

留年生活の中で多くの学びがあったが、

”留年しなくても学べる”ことが大半である

 

特に時間を持て余した中で身に付けた

生きる上で役に立つ経済や法律の知識は

自分でいくらでも時間を作って勉強が可能なものだ。

 

あとお金の勉強をするとわかることだが

投資において時間の価値はものすごく大きい

 

投資の神様ウォーレンバフェットも、

「私は11歳で投資を始めたが、私はそれまでの10年間、無駄な時間を過ごしていたということだ」

という言葉を残しているが、これは真理。

 

4年間留年して、

アベノミクスのビックウェーブに乗り遅れて

資産拡大のチャンスを棒に振ったのが悔しくてたまらない。

 

もしも、自分がこの記憶と知識を保持したままタイムリープして、

お金だけのことを考え、

人間関係を完全無視するのであれば、

大学を1年生の時点で中退して就職をし、

資産形成に力を入れていただろう。

 

※後から知ったのだが、”大学中退”というのも”高卒”よりは評価されて少しだけ高い給料がもらえる。

 

 

また卒業までの道筋に関してだが、

”先輩から話を聞くだけで十分”である

何期もの学生、

様々な教授から話を聞いた結果、

ありえないほどイージーモードにはなったが

そこまで難易度を下げなくてもやっていけたのではないかと思う。

 

 

 

なんだよw

留年するってやっぱりカスの所業じゃないか

 

 

 

 

留年は確かにしない方がいいと思う。

 

しかし私は、

 

「留年が悪いことだとは思わない」

 

 

苦手な科目で単位を落としてしまった。

モチベーションが上がらなかった。

推しに貢ぐのに夢中だった。

ソ廃になってしまった。

 

なんらかの理由で留年してしまうことがあるかもしれないが、

留年は大きなチャンスでもある。

 

留年するという経験と、

留年によって得られる時間は、

ストレートで卒業していく優秀な人間には得られない

「特別なもの」になる。

 

 

 

苦手な科目があるならば、

それは自分の仕事にするべきではないという指針になる

 

モチベーションが上がらなかったのならば、

学びはなくても自分を見つめなおす時間になる

 

推しに貢ぐのに夢中になれたなら

大切な人にはとことん尽くせるという長所がある

 

ソ廃になってしまったなら

1つのものを続ける集中力と、本当にやりたいことはこれだという気付きになる。

好きだから廃人になるのである

 

 

事実、私は留年してからでないと見えないことがたくさんあった。

 

留年してからの生活そのものや、

留年して学んだ経験は、

就職活動だけでなく、

これからの人生を生きる上での大きな武器になった。

そこら辺の大学生よりは確実に、圧倒的に生活力がある。

 

所謂エリート街道を歩んで優良企業に就職したが、

老後の年金問題に頭を悩ませ、

定年後も天下りをして死ぬまで働く、

そんな人間よりよっぽど良い人生を送れる自信がある。←失礼

 

 

もしかしたら挫折を経験せずに生きてきた、

大学入学時の自分のような

意識高い系のイキリ社会人と出会うかもしれない。

しかしそいつよりは確実に、

壁にぶち当たったときに折れない自信がある。

 

 

”嫌だったら辞めればいい”

最強のマインドも手に入れた。

埼京線のホームから飛び込みなどありえない。

自分には無限の逃げ道と選択肢があるのだから。

 

 

 

そうなのだ。

自分は留年によって強くなれたのだ。

 

なので自分は

 

「留年してよかった」

 

 

と、

これから新しく出会う人や

大学の同期や先輩、後輩たち、

昔からの知人にも胸を張って、

酒の席でそう語り続けていきたいと思う。

 

 

 

 

しかしながらあくまでこれは自分という1人の人間の成功体験でしかない。

環境も性格も人によって違うだろう。

 

 

トップアスリートの

 

「こういう練習をしてプロになれました」

 

という成功体験談が大多数の人間には全く当てはまらないように、

 

「留年4回してもこんなふうに卒業して就職できました」

 

というのは全く参考にならないので、

進んで留年を狙いに行くのは絶対にオススメしない

 

 

 

 

 

まとめると、

 

 

「留年はしない方が絶対にいいと思う」

 

けれど

 

「留年が悪いことだとは思わない」

 

そして、

 

チョクという一個人は「留年してよかったと思う」

 

 

 

 

 

 

 

 

読む人にとっては

失敗談でも成功談でもない

 

これはあくまで

クズ大学生が歩んだ道のりを綴っただけの

日記のようなものである。

 

少しは参考になっただろうか。

 

 

参考にならなかったとしても、

留年するかもしれない大学生の皆様、

留年してしまった大学生の皆様、

もしそれが、1~2年程度の留年であるならば

下には下がいることを知って安心してほしい。

 

少しは勇気を与えられただろうか。

 

 

そして最近どこか元気が出ない真面目な社会人の皆様に、

 

少しは元気を与えられただろうか。

 

 

 

元気になってくれたら嬉しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

留年4回したとある大学生の話は

 

これでおしまい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

_____________________________________

 

 

 

 

 

【締めの挨拶】

 

 

このクソみたいな長文に最後までつきあってくれた皆さま、

ご清聴ありがとうございました。

 

当初は記事1つで終わらせようと思ったのですが、

書いてるうちに5万字超えちゃうなと気付き始め、

全13話に分割させていただきました。

アニメの1クールのようです。

 

もともとリア友への生存報告が目的で書いたのですが、

いつの間にかフォロワー数の2倍くらいの人が毎話読んでるみたいで

なんか恥ずかしくなってきました。

そのうちアカウントに鍵かけるかもしれません(汗)

 

そして

ネット上でお友達になってくれた素敵な皆さま、

ありがとうございました。

オフ会や通話で

フリーランスやってます」

って言っていたのですが、

実はフリーランスに限りなく近い大学生やってました。

すみません(照)

 

最後に

リアルで自分に関わってくれた全ての皆さまに、

心から感謝の意を表したいと思います。

 

8年間本当にありがとうございました。

 

 

 

遅ればせながら、

来年度からそちら側(社畜の世界)に飛び込みますので、

今後も暖かく見守っていただけると幸いです。

 

 

時間に余裕ができたら

日本全国どこでも駆け付けます、

飯にでも誘ってやってください。

 

 

 

退屈させない土産話をお届けできる社会人に

なれてるといいなぁ

 

 

 

 

fin.

_______________________________

留年4回したとある大学生の話【第1話】意識高い系新入生 - @choku1stの雑記

留年4回したとある大学生の話【第12話】意識高い系就活生

 

 

 

【しうかつ開始編】

 

 

 

フェルマーの最終定理をご存じだろうか。

 

3以上の自然数nについて

 

xⁿ+yⁿ=zⁿ

となる自然数の組(x,y,z)は存在しない

 

というアレである。

 

 

この定理を発明したフェルマーさん、

実は数学者ではなく裁判官だったのだ。

フェルマーさんが生きていた時代の裁判官は、

私生活における制限がかなり厳しく、

プライベートではなるべく人と会わずに自宅にて自粛せよ!

という制約があったらしい。

 

我々が自粛要請中にネットフリックスで時間を潰すように、

フェルマーさんは自粛期間中に

数学の問題を解いて時間を潰していたのだ。

 

そしてこのフェルマーさん、天才すぎて

過去の天才数学者たちが残した難問をアップグレードして

自分で解くという遊びをしていた。

 

そしてそのアップグレードした問題を

現役の数学者に送り付け、

解けない数学者たちをあざ笑うことを趣味にしていたらしい。

フェルマーの最終定理ピタゴラスの定理x²+y²=z²(直角三角形の斜辺がz)っていうアレのアップグレード版

 

 

フェル「ハッハッハ我は裁判官ゾ?アマチュアの我が作った問題をプロの貴様らが解けんのか?ざぁこ♡」

 

数学者「くそぅ…解けない…」

 

フェル「んぎもぢいぃぃぃwww」

 

 

 

ワイ「フェルマーさんマジかっけー!」

 

 

 

ワイもこれやりたい!

 

性格が相当ねじ曲がっていたフェルマーさんだが、

私も相当性格がねじ曲がっていたので、

アンチ留年勢のへこみ顔を横目に

4回留年した状態での就活で完全勝利したかった。

 

 

しかし私はフェルマーのような超天才ではなかったので

 

 

死ぬほど就活に力を入れた。

 

 

 

 

就活シーズンの数か月まえから準備をし、

 

バイトもシフトに融通の利く牛丼屋以外の全てを

休職、または退職してかなりの時間を割いた。

 

 

 

超意識高い系学生の再来である。

 

 

 

まずは自己分析だ

自分のことがよくわからない奴など自分を企業側に売ることは決してできない。自分の得意不得意、どんな知識や技術を持っていて何ができるか書き出してみよう。そうだ久々に生放送をやろう喋っているうちにリスナーから何かヒントをもらうことができるかもしれない。そうだDiscordに行って団員さんと話そう何か気付きがあるかもしれない。年表を作ろう自分の過去を見返せば自分の強みがよりはっきりと見えてくるかもしれない。(オタク特有の早口)

 

全体的な働く動機を固めよう

自分の人生における優先事項は何だ?金か?仕事内容か?時間か?どんな仕事ならやりがいとゆとりのバランスを保って生活できる?将来はどんな社会人になりどんな老後を迎えどのようにしんでいきたいのだ?(オタク特有の早)

 

働く動機が定まったら自分の条件に強くあてはまる会社を探そう。

それなら絶対本番でもすらすらと答えられるはずだ。更に似たような会社がいっぱいあるので「なぜうちなんですか?」などという愚かな質問に対する答えを10個は用意しておこう。同業他社に比べたいいところを徹底的に洗い出し、営業成績はもちろん会社の歴史も徹底的に調べよう。ねんのため会社の評判は複数の口コミサイトを参考にしてイメージを付けておこう。(オタク特有の)

 

これらを踏まえてESだ

このふるいを通過できないようでは話にならない客観的な視点を大切にするため何人かに見てもらおう。絶対に自分の入学年度と卒業見込み年度を見てん?と思うだろうがこれはチャンスだ。それを逆手にとってより多くの経験と知識を大学で得たという方向でアピールをしつつ、かつ謙虚に、若い人事が見ても年配の人事が見ても違和感のないように仕上げていこうコピーを取って推敲を重ねていこう。(オタク特有)

 

身だしなみを整えよう

なんだかんだ清潔感は大事だしあまりにも貧乏くさいアイテムもダメな気がするので靴はリーガルからいいものを新調しよう未だに時計の価値=人の価値だと思っているジジイ対策に腕時計も用意しよう高い有名ブランドに関してはいいものの値段が青天井なのでとりあえず有名ブランドのパチモン(中国産)を入手していこう体型は問題ないので化粧水で肌艶の維持をしつつひげのそりのこしだけは気を付けよう。(オタク特)

 

ひたすら面接の練習だ

間違いなく一番の労力の割きどころだSPIなどのペーパーテスト系には絶対の自信がある。ペーパーテストで切られるようならそれは分不相応だったということだ諦めよう。自頭オバケの東大卒のエリートだって参加している可能性があるんだ仕方ない。なんだかんだ言って面接が全てだ。あらゆる質問を想定してあらゆる回答を用意しようしかし志望動機を太い柱として据えて決してぶれないように気を付けよう。クズ大学生生活をそのまま語った場合リスクが高い。真っ当な大学生活の中で仕方なく留年してしまったというストーリーを構築し破綻しないロジックをくみ上げよう。実際には在学中に海外に留学してないしボランティア活動に参加したこともないがそういう連中の経験談は飲み会で聞いた8年分のストックがあるのでこれを使っていこう。場数を踏むことも大事だとりあえず周りの人間に練習を手伝ってもらおう圧迫面接にも耐えられるようにそれはなぜですか責め×5セットくらいの練習をしておこう。(オタク)

 

 

 

 

 

 

_______________________________

 

 

 

【しうかつ終了編】

 

 

 

^^~♪

 

 

 

自分は大変晴れやかな気持ちでいた。

 

 

結局、民間企業を5社受け

 

 

5社とも内定をもらうことができた。

 

 

パーフェクトである。

 

 

こうして、ひとまず就活は終わりを迎えた。

 

 

 

公務員にも2つ合格していたため、選択肢は7つになり、

留年4回した大学生はなんとか

内定7つもらったいい感じの大学生

にまで上り詰めた。

 

 

逆なろう系かな?

 

 

 

 

単位も取りきり、

 

卒業論文はかなり早い段階から制作に取り掛かっていたこともあり

 

周りに比べて圧倒的な余裕をもって提出することができた。

 

フラグなど一切立たない、本当の勝ち確定演出である。

 

 

 

 

感想を語るのであれば

 

就活、めちゃめちゃ楽しかった!

 

もう一度やりたいぜᕙ( 'ω')

 

 

というか面接がめちゃめちゃ楽しかったので、

面接がやりたくて

9月も公務員系の受験を申し込んでいた。

 

やはり対策をガッチガチに行っていたのが功を奏し、

自頭測定のような変な質問を含む

あらゆる質問に、

ほとんどラグを発生させずにサラサラと答弁できたため、

どの企業の面接もかなりの好感触だったのを覚えている。

 

”知識は武装

これは真理である。

徹底的に調べ上げた企業に関する知識、

その企業のある地域特性にかんする知識、

労働法、企業法に関する知識、

投資の勉強の過程で身に付けたお金の知識、

簿記などの会計知識が広く浅くあったため、

人事の質問の意図や、気持ちが手に取るように分かったのだ。

 

某メンタリストにでもなった気分である。

 

 

 

集団面接は余裕がありすぎた。

同じ組だった学生も、

背丈は自分よりかなり大きかったが、

なぜか自分よりかなり幼く見えた。

※実際自分のほうがかなり年上である

留年して無駄に歳をとったことがここでアドバンテージになる。

緊張の”き”の字も無かったのでかなり冷静だった。 

 

自分以外の学生が

ちょっとズレてるかな…

という回答をするたびに心の中でガッツポーズをしていた。

詰まることなく自然な答弁ができたのが自分だけだった時点で

「はい勝ち格」

という感覚だった。

 

 

 

時期的にコロナショックが重なったが、

バタバタしたのは企業側だけで、

自分はマスク1枚装備するだけだったので特に動揺しなかった。

移動に使った夜行バスは自分以外誰も乗っておらず

完全貸し切りの状態で快適そのものだった。

※ただし総武線てめーはダメだ。

 

ちなみにリモート面接を実施したのは1社のみだった。

 

コロナショックは逆風にならない。 

むしろ面接の際に、新型コロナによる経済の影響を組み込み、

志望動機をより強固で説得力あるものに進化させることができたので、

不謹慎かもしれないが、

味方になってくれたコロナに感謝したい。

 

 

そしてあれだけ万全の準備して挑んだ面接も、

本番で初めて気付いたことがあったことも大きい経験だ。

それは

語彙が少ないことは長所になりうる

ということだ。

説明がわかりやすいね

と言われて嬉しかったのだが、

実はたまたま会話の中で適切な言語が見つからず、

小中学生が使うような言葉しか出てこなかっただけなのだが、

今思うとこれがいい方向に働いていたのだ。

小中学生でも知っている言葉は相手にもわかりやすい

 

社会に出る前に大きな学びを得た。

 

 

 

就活も採用される定員があるため、”競争”である。

「みんな違ってみんないい」という考えの甘ちゃんは消えてくれ。

という強い気持ちを持っていたこともあり、

そのネクタイ、ちょっと結び目が平たすぎないか?

顔に生気がないな?

という就活生らしき人を見かけるたびに

こいつには負ける気がしないな(確信)

と、自身が沸き上がっていったのも覚えている。

 

 

 

体育会系の世界に生きてきてよかった。

 

 

 

 

 

細かく書くと3万字を超えそうなのでこの辺にしよう。

就活について書いているブロガーは多すぎて余ってるし…

 

 

 

以上が大学8年生が就活で

ざっくりと抱いた感想である。

 

 

人事担当の皆様、

私を評価してくれてありがとうございました。

 

 

 

_______________________________

 

 

【8年生の夏休み】

 

 

 

大学生活の、

本当の本当の最後の夏休みになった。

 

 

就活が終わっても新しい知識を入れることが楽しい人間になってしまったので、グラブルをポチポチと周回しながら教養系Youtuberの動画を眺めていた。

 

NBAもコロナバブル(※オーランドにあるディズニーランドの体育施設を利用したプレーオフトーナメント)での盛り上がりを見せ、

自分も試合をチェックしながら興奮していた。

レイカーズ優勝おめでとう!

 

 

 

 

世間はまだまだコロナ。

 

大学もコロナ自粛が続いており、

サークル活動もできない。

 

 

他にやることが特になかったので部屋の掃除をした。

 

とにかく部屋の掃除をした。

 

 

不動産の知識も頭にあったので、

退去費用を極限まで安くしようと

家の細かいところを隅々まで磨いた。

 

これで不当な金額請求されたら裁判起こさないとな…

裁判用のお金でも用意しておくか…

 

など、色々と余計なことを考えられるくらいには心に余裕があった。

 

 

8年間愛用したベンチプレスくんも新居には持っていけないだろうと

処分することを決意し、

車持ちの後輩に手伝ってもらいゴミ処理場へ。

ありがとう。

 

 

 

 

 

他にやり残したことはないかな

 

 

大学8年生も残すところあと半年に差し掛かった。

 

 

____________________________

 

つづく

 

13話(最終話)→

留年4回したとある大学生の話【第13話】留年は悪いこと?【最終回】 - @choku1stの雑記

 

 

 

 

1話→

留年4回したとある大学生の話【第1話】意識高い系新入生 - @choku1stの雑記

 

 

 

 

 

 

 

 

留年4回したとある大学生の話【第11話】正社員になろう

 

 

【ワンオペ魔人になった1か月後】

 

 

大学7年生はフリーターを目指していた。

 

 

 

よく考えてみてほしい。

 

このまま就活をして、

就職が決まって、

正社員になったって、

現状のフリーターだって給料はそんなに大きくは変わらない。

 

勤続年数で給料が上がっていくが、

今以上の給料が果たして必要だろうか。

 

マネージャーを見てみよう。

いつ寝てるのかわからないくらい、ずっと仕事しているぞ?

ああなりたいのか?

 

グラブルできなくなっちゃうぞ?

バスケもできないぞ?

税金だっていっぱい取られちゃうぞ?

 

「そんなことないよ。社会人になるといいことあるよ」

 

 

たとえばどんなこと?

 

 

「社会的信用度が上がってもっとクレカが使える」

「ローンを組めるから家も買えるよ」

 

バカ者ォ!

 

クレカの使用金額を増やすなど愚か者のやることだ。

何故この世にゴールドカードやプラチナカードが存在すると思う。

 

お金をジャブジャブ使わせるためだ!

あなたは選ばれた人間です

あなたは社会の勝ち組に類する人間です

 

そう言っておだてて見栄をはらせてモノを消費させ

手数料や税金をいっぱい取りたいんだよ

 

住宅ローンを組むなど情弱のやることだ

ましてローンを組んで新築を購入するなど正気の沙汰とは思えない

ローンで車を買う人間はキ◯ガイ

 

”家賃が7万円ですって?払い続けてなにが残るんですか?”

”家を買えば毎月6万円の支払いであなたの手元には家という大きな資産が残るんですよ?”

 

こんな感じの決まり文句に乗せられて詐欺に引っかかっているとも知らずに、まったく滑稽だ。

資産とはプラスのキャッシュフローを生むものだ。

その家は貴様に毎月小遣いをくれるのか?

時が流れてその家は買った時よりも高い値段で売れるのか?

利息と言う無駄金を搾取されているとも知らずになぁ?

 

車なんか乗った瞬間に価値は半分になってしまうじゃないか

三分の一以下の価格で買える中古車の3倍の性能がその車にはあるのか?

 

 

 

「ぐぅ…正社員は安定してるもん」

 

 

すでに終身雇用など崩壊していることがなぜわからない?

 

いいかモノを作って売る時代は終わったんだ

技術力も市場の大きさも中国には絶対に勝てない

 

これからは能力を持った人間に高い給料を渡す時代なんだ

お前みたいな安定志向の1つの会社に定年までいようとする向上心のないおじいちゃんは給料が高いだけの邪魔者なんだよ

 

 

フリーターこそ最強!!

 

日本社会が1番求めているもの!!

 

 

会社にとっては福利厚生や社会保険料などの余計なコストを用意しなくて済む!安く定額で無限に働いてくれる都合のいい労働力!

 

こちらにとっては自分の時間を自由に用意できる最高の環境!

働きたいときに働いて、働きたくないときに休める!

責任あるポジションに就くわけじゃないので気楽に働ける!

困ったら労基が助けてくれる!

 

WIN WIN だ!

 

 

 

賃金が安いだの、

昔から給料が上がってないだのなんだのと騒がれているが、

 

十分高いわ日本のバイトの給料!

 

それが安く感じるなら貴様の金のかかりすぎる固定費を見直せ。

ちゃんと格安simを使っているのか?

 

DアニメストアYoutube、ネットフリックス、Amazonプライム

 

ソシャゲは基本プレイ無料!

 

家にいるだけでも退屈しない生活インフラがこれだけ整っているのに貧しいと感じるのは貴様の心が貧しいからじゃい!!

 

 

 

 

車の改造マスター

性風俗ますたー

港区女子(笑)のパパ

 

そんなお金が無限に溶ける人種にになりたければ

正社員になればいいさ!

給料の高い会社に限るがな!ハハッ!

 

 

「で、でも年金や社会保障はどうするの?」

 

 

生活保護があるじゃないか!

 

資産が無く、貯金も無く、働けない老人。

 

そんな人間が窓口に来たらどうする?

 

ハローワーク横流しすることもできまい。

 

確実に受け取れる!

 

そうだフリーターは老後の資金など気にする必要はない!

 

稼いだら稼いだ分だけ浪費できる最高の身分だ! 

 

真面目に年金を払って何になる?

年々もらえる金額は減り続けているというのに。

しかも受け取りの際にも税金が発生するのを知っていたか?

いいか正社員とは年寄りどもを支えるためだけに存在する国の奴隷だ!

住宅ローンという楔で自由を奪い、

終身雇用などという甘い言葉でくぎ付けにして、

死ぬまで安定した額の税金を確実に搾り取ろうという寸法だ。

定年超えても働いてくれたら更に税金が取れて、

国は嬉しいよなぁ?

 

 

「くぅーん…」

 

 

 

 

 

 

 

 

_______________________________

 

 

【正社員になろう】

 

 

7年生の11月

 

 

 

私は親戚と飲んでいた。

 

 

 

資金援助をしてくれた祖父の娘で、

自分の叔母にあたる人物だ。

 

40歳すぎで職を辞めて針治療の専門学校に入学し、

経営を独学で学んで開業するという異色の経歴の持ち主。

時代に適応する大人の鑑のような方で、

自分が尊敬する人物の1人だった。

 

この方との会食がなければ、

今でもずっと牛丼を盛り続けていたかもしれない。

 

 

叔母は千葉県に家庭を持っているが、

毎年ボランティアでこちらを訪れていた。

(※ちなみに自分がいつもリアルで着用している“CHIBA”の文字が入ったウィンドブレーカーはこの叔母からの貰い物である)


自分が祖父に資金援助を求めたタイミングで祖父経由で事情を知り、

飯に誘ってくれたようだった。

 

 

 

 

 

酒が進むにつれて叔母の方から、

40歳を超えて専門学校に入ることにした経緯や、

学校での思い出話を語ってくれた。

 

 

周囲が18歳~24歳くらいの年の離れた若者ばかりだったこと。

自分1人だけおばちゃんだったが、

同じ1人の学生として輪に入れてもらえたこと。

人体の骨の名前や神経の名前など、

覚えることが多すぎて、

40超えた人間の頭では無理だと挫折しかけたこと。

学生との飲み会が楽しすぎて卒業が名残惜しかったことなど、

 

自分と共通点がありすぎて

 

「わかる」

 

という相槌しか打てなかった。

語彙力がもともとなかったのもあるが、

心のそこからの”わかる”だったのだ。

 

 

開業の理由については、

旦那さんが高校教師で、夫婦ともに共働きであったため、

税金を節約して収入を上げるために、

会社員という立場を辞めたかったこと。

 

更には、自分の自由に使える時間を増やしたかった

とのことだった。

 

わかりみが深すぎた。

もうこの人と自分の思考は完全に一致しているのではないか?

だいぶ狂った思想だと思っていたが、

自分以外にも似たような考えの人がこの世にいた!?

そう思うと嬉しくなった。

 

 

 

疲れた時は

「今日は終了です」

の看板を立てればいいだけだし、

働きたくない日は

「予約いっぱいです」

と受け付ければいいだけだから簡単だよ!

時給で慣らすと3000円くらいかな?

とも言っていた。

 

医療系の資格って強いなぁ…

と、しみじみ思った。

 

 

 

酒が回っていた自分はフリーター最強論を語った。

 

聞き上手な叔母は

 

「確かに~~」

 

「めっちゃわかる~~」

 

「その通りすぎワロタwww」

 

と、適切な相槌を打ち

1時間以上にわたる長話を聞いてくれた。

 

 

初めて人に将来の進路を打ち明けてすっきりした。

 

ずっと首を縦に振ってくれていた叔母に

 

「フリーター!いいね!がんばりな!」

 

という言葉をかけてもらえるだろうと、

当時の私はどこか期待していたのを記憶している。

しかし叔母が自分にかけた言葉は、

 

 

「もうちょっと考えてみてもいいんじゃない?」

 

 

というものだった。

 

あまりに意外な言葉に固まってしまった。

 

叔母曰く、

 

フリーターは何歳からでもなれる

 

世の中には仕事が思いのほか余っているし、

チョクはまだ若い。

大学生で25歳なんて年寄りだと感じてしまうかもしれないが、

世間一般から見た25歳はとても若いし、

選択肢は無限にある。

なんならチョクくらい勉強の要領がよければ、

今から大学を辞めて医学部を受験し直して医者にだってなれる。

お金は私とかじいちゃんがいくらでも出すもの。

 

 

嫌だったら辞めればいい

 

チョクが思うほど、社会人の世界は過酷じゃない。

むしろ国立大学を卒業できるというだけで、

超の付くブラック企業は本人次第で回避できる。

公務員の試験にも受かっているのだから、

そのまま役所に勤めてみてもいいと思う。

(※この年に教授の勧めで公務員試験受けていた)

もし会社勤めが苦しかったり、

はたまた退屈だったり、

肌に合わないと感じたらすぐに辞めればいい。

私のように専門学校に入って針師になるのもいい。

楽だぞ~^^

 

 

 

 

 

 

涙が流れた。

ただでさえ緩い涙腺がアルコールでさらに緩められ、

涙が止まらなかった。

 

 

ワイ「たしかに!」

 

 

 

反論の1つも出てこなかった。

そして泣きながらゲラゲラと笑ってしまった。

 

 

その通りすぎた。

 

自分はフリーターこそが最強という自分で出した結論を正解と信じて疑わなかったが、

それは人生の中で無数にある正解の1つに過ぎない。

それどころか、

自分にとっての最適解を見つけるチャンスを、

棒に振ろうとしていることに気付いた。

自分はまだ若いなんて、言われるまで気付かなかったし、

世の中が求める人間像ばかりを考えるあまり、

”自分個人”が世の中にどれくらい需要があるのか

なんて、そう言えばよく考えてこなかった。

自分には無限に選択肢が用意され、

それを選ぶ権利と時間がある。

 

世紀の大発見だった。

希望の光を1つ見つけた自分は、

その1つの光だけを見ており、

周りをまったく見ようとしていなかったことを痛感する。

 

 

極めつけは

嫌なら辞めればいい

という最強のマインドである。

人生観が一気に変わった。

 

そうだよ

とりあえずやってみて、

嫌だったらやめればええやん。

会社勤めが肌に合わなければフリーターでいい。

なんなら就活に失敗してもフリーターでいい。

いやいや、

ほかにもいくらでも道はある。

ミスったら何の専門学校を受けようか…

思い切って別な大学でも受けてみようか…

企業してみるのもいいかもな…

 

 

 

 

 

 

 

 

何分かの間、

 

「そうだよな…」

 

と言いながら笑い続け、

落ち着いてから自分は決意するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

真面目に就活してみよう。

 

 

 

 

 

_________________________________

 

つづく

 

12話→

留年4回したとある大学生の話【第12話】意識高い系就活生 - @choku1stの雑記

 

 

1話→

留年4回したとある大学生の話【第1話】意識高い系新入生 - @choku1stの雑記

 

 

 

留年4回したとある大学生の話【第10話】フリーターになろう

 

 

【7年生】

 

 

 

「あれ?チョクさん?なんでいるんすか!?」

 

 

ワイ「えへへ…(照)」

 

 

 

大学図書館で声を掛けられた。

普段勉強しなそうな(失礼)奴らが図書館に…

 

バスケサークルの後輩は自分を見つけるのがうまい。

 

 

 

 

「今年は卒業できそうですか?…え!?来年もいるんですか!?^^」

 

「俺らも大学院進むことになったのでチョクさんと一緒に卒業です!」

 

「一緒に卒業しましょうね!!^^」

 

 

 

 

…泣いた。

 

 

実は今年で卒業することもできたが、

ある感情が芽生えていたのである。

 

「卒業したくない」

 

 

 

 

 

________________________________

 

 

【卒業したくない病の原因その1】

 

バスケたのしい↑↑↑

 

 

7年生になった自分は人生で最もバスケを楽しんでいた。

 

体力や走力はかなり落ちていたが、

シュート力が格段に向上したため試合が楽しくなっていたのだ。

 

ボールにほとんど触る時間が無くても、

シュートさえ入れば試合で活躍できると知り、

 

”バスケはシュート力が全て”

 

という悟りを開いた。

 

 

 

後輩たちもバスケが本当に好きな固定メンバーが厳選され、

5対5の試合ができない日はなく、

それはサウナ状態の体育館だろうと、

冷凍庫のような体育館だろうと、

スポーツ大会の後だろうと試験日前だろうと

必ず試合ができたため、本当に楽しかったのだ。

 

 

社会人のクラブチームの練習にもいくつか混ざっていたが、

大学のサークルが最もレベルが高く、

気さくにプレーできる環境だったため、

この環境を手放したくない思いが強かった。

 

 

 

 

 

【卒業したくない病の原因その2】

 

 

カラオケ、ボウリングたのちい↑↑↑

 

 

 

カラオケやボウリングが破格の安さで、飽きるまで楽しめるのは学生の特権である。

カラオケはフリータイムで12時間!

ボウリングは投げ放題で30ゲーム!

それ以下では満足できない体になってしまい、

この特権階級に居座りたい思いが強かった。

 

また、就職した後輩がボウリングの戦闘力をドラゴンボール並みにインフレさせており、異常なほど熱が入っていた背景もある。

 

 

他にも、麵屋の替え玉無料制度、

床屋の学生料金、

税金面の優遇など、与えられる恩恵は無数にあった。

 

 

 

【卒業したくない病の原因その3】

 

 

その1、その2の

名前書けば入れる地元の工業高校のヤンキーのような

卒業したくない!(ワガママ)というお子様な理由とは違う。

 

極めつけとなる要因は

 

アルバイトだけで生計が立てられてしまっていた”ことにある。

 

 

 

 

 

 

_________________________________

 

 

【某牛丼屋バイト編】

 

 

 

勤労学生だった自分は

事務、接客、肉体労働、イベントの裏方など

様々なジャンルのバイトを経験していたが、

その当時、唯一

 

「飲食店」

 

というジャンルだけはかじったことが無かったのだ。

 

たまたま家から近かったことと、

良い社会勉強になると思い、

 

「某大手牛丼チェーン店」

 

のアルバイトに応募した。

 

 

 

思えば最初から雲行きは怪しかった。

 

人事担当のマネージャーが面接の待ち合わせに30分遅刻してきた。

 

「合否の結果は、どんな結果でも7日後には連絡します」

 

と伝えられて20日以上放置を食らい、たまらず本社に電話を掛けたりした。

 

 

もうこの時点で危険な匂いがプンプンしたが、

逆にこの黒光りした企業に余計に興味を惹かれ、

めちゃめちゃ元気に質問に答えたのを覚えている。

深夜?いけます!

 

 

最初は地獄だった。

ネットで見た募集の要綱では、

現場に立つ前に研修センターに1週間ほど在籍し、

接客や調理手順の研修を受けるので

未経験でも安心♡

 

といった具合の書き込みが確かにあったのだが、

 

東京にはあるけどここにはない

 

と、マネージャーから一蹴された。

 

だ、だましたな!(焦)

 

いきなり現場に立たされた自分は

死に物狂いで仕事を覚えるしかなかった。

 

まずメニューの量が膨大なので、

ハンディの画面が煩雑になっており注文を受けるのも一苦労だった。

研修バッジを見たら是非、

ハンディで打ち終わるのを確認してから次のメニューの注文をしてほしかったが、

お客様は容赦がなかった。

 

配膳もトレーに乗せる位置が決まっていたため、

マニュアルとにらめっこしながら

写真を確認しつつ配膳をするが、

厨房側からどんどん料理が出てくるわ、

お客さんの呼び出しが鳴りやまないわで泣きそうになった。

 

仕込みの量も多かった。

メニューの数だけ仕込みがあり、

食材の数も結構あったため、

冷蔵庫から目当ての食材を発掘するところから一苦労だった。

 

ワイ「キムチってどこですか!?」 

 

バイトのおっちゃん「チッ…」

 

舌打ちされた。

みんな忙しさで心の容量がペットボトルのキャップ1杯分もないのだ。

いや、この環境でもまれていく中で、

次第に心が荒んでいったのかもしれない。

 

 

 

このバイトやばい

 

 

そりゃあ1年中募集があるわけだ。

 

人材不足になるのも納得の業務内容である。

 

「簡単な仕事なんだけどねー」

 

などとマネージャーはのたまうが、

せめて現場の人間なのだから、

その感覚のバグをいち早く修正してもらわないと

この業界に未来はないと素直に思った。

 

 

人間1人が、余裕をもって回すことができる仕事量をはるかに凌駕している。

 

厨房も厨房で、

マネージャー(正社員のクルー)は肩に携帯電話を挟みながら、マイクでドライブスルーの対応をしつつ、牛丼を盛っていた。

 

別店舗でチーフをやっていたという凄腕のクルー(※1個上の女性だった)

の手の動きは早すぎる。

圧倒的に素早くてダイナミック、

それでいてなめらかで、

丁寧で一切の無駄がなく、

タレの一滴もこぼす気配がない。

 

中国雑技団出身の方ですか?

 

 

「時給は悪くないし、正社員登用制度もあるし、就活ミスったらここで正社員になれるかもしれない」

 

なんて期待感も、バイト開始前はどこかにあったが

もう初日で辞めたかった。

 

一緒にシフトに入っていたおばちゃんバイトも

開始前はやさしそうに

「よろしくね~」

なんて言ってくれていたが、

忙しさで余裕をなくしているらしく、

接客態度はお世辞にも良いとは言えず、

自分へ指示する口もめっちゃ悪かった。

 

 

正 体 あ ら わ し た ね

 

 

 

1週間ほど経つと

 

「チョクくん面接で朝9時まで大丈夫って言ってたよね?」

 

と人事担当から声がかかり、

深夜担当だった自分が深夜と朝のシフトを兼任することになる。

 

 

朝にシフトの希望を入れる人が少なく、

 

1週間のうち5日間を自分が担当することになったが、

 

「稼げるしいいか」

 

程度の軽い気持ちで考えていた。

 

しかし考えが甘かった。

 

朝の時間帯は”ワンオペ”だったのである。

 

※ワンオペとは、ワンオペレーションの略称で、レジ、オーダー、調理、提供、ドライブスルー対応、食器洗い、その他営業報告書等の事務作業を含めた全てを1人で回すことである。

 

 

深夜のシフトで仲良くなったおばちゃんバイトから、

牛丼の盛り方や清掃の仕方、

時間帯限定で出す特殊なメニューの作り方、

などを1週間のうちに教えられていた。

そしてそのことが何故かマネージャーに知られていた。

 

 

物覚えがいい方だったので、幸か不幸か1人で回せてしまったのである。

 

早朝はお客さんが少ないこともあり、

比較的余裕があった。

 

しかし朝食の時間帯になると

そこそこの人数がまとまって一気に入るため、

最初はパニックに陥った。

人は窮地に立たされると成長するようで、

2週間が経つ頃には

牛丼を盛りながらドライブスルーで注文を受ける技術を習得していた。

 

お客さんがメニューを考えてる数秒で1杯盛れるようになり、

メニューを復唱して時間を稼いだ時間で1杯盛れるようになり…

 

成長している実感があって少し楽しかった。

 

 

 

しばらくすると朝のワンオペ担当は、

完全に自分のポジションになっていた。

 

ワンオペ魔人爆誕

 

従業員は誰もワンオペをやりたくないのである。

 

そもそも1人で回すのがアホみたいに忙しい上に、

クレームおじさんとエンカウントした時は地獄なのだ。

対応中は一切調理をすすめることができないため、

売り上げは激減し、本部からの評価も下がってしまう。

そのくせ時給はそのままなのだ。

誰もシフトを入れたがらないのは当然だ。

 

 

 

1か月後にはピンチヒッターも兼任していた。

1店舗あたり1人~3人で回すことが普通なため、

誰かが体調不良で欠勤したり、

寝坊してしまったりするとシフトが崩壊する。

そんな時は

「○○時から入れる人いませんかー!?」

とLINEが飛んでくるのだ。

家が近かったことと、時間に融通が利く身の上だったこともあり、

誰かが寝坊した時の保険、

誰かが体調不良時の交代要員を担当するようになる。

 

 

 

そんな人一倍多くのシフトをこなしているうちに、

収入の額は大きくなった。

 

深夜シフトの時給は高く、

1日の勤務時間が8時間を超えると時給は更に跳ね上がったため、

 

月収は大卒1年目の新入社員より多くなっていた

 

 

労働環境は真っ黒だが、

給与支払いに関しては真っ白でありたいようだ。

 

個人的にはワンオペには手当を付けてほしい。

 

 

 

 

 

 

半年も続ける頃には祖父からの援助金も返済し終わり、

学費、生活費両方にかなりの余裕を持てた。

 

 

貯金がすごい勢いで溜まるようになり、

お金の勉強もしていたので、

このあたりから余剰資金を投資にまわし始めた。

 

 

仕事はいつまでたっても辛かったが

グラブルに熱が入っていたこともあり、

1週間ごとにシフトが組める柔軟なシステムに大きな魅力を感じていた。

 

暇なときはたくさんシフトに入り、

古戦場ではシフトを減らしたり、

朝の時間を断ったり、

有給をつかったりと、

一般的な社会人よりはるかに充実した課金額とマラソンを両立できる環境を手に入れていた。

 

 

 

 

 

そうして大学7年生は進路について考える

 

 

 

フリーターでよくないか?

 

 

 

 

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つづく

 

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