@choku1stの雑記

やりたくないことをやってる余裕は人生にない

留年4回したとある大学生の話【第6話】自分のやりたいこと

【4年後期】

 

 

 

夏休みの交流会は楽しかったなぁ

 

 

休みが明けると間髪を入れずに

同期と最後のスポーツ大会

同期と最後の打ち上げ

同期と最後のカラオケ

同期と最後のボウリング

同期と最後の麺!

 

 

あらゆる同期と最後の○○系のイベントを終えた。

 

マジでいなくなっちゃうんやなぁ

 

 

 

しんみりするイベントが波のように、次々と押し寄せてくると

 

「こいつらは来年から大学にいない」

という事実が、

前々からわかっていたことなのに、

その時が近づくとだんだん胸に刺さってきて落ち着きがなくなるのだ。

 

これは何歳になっても変わらないなと思った。

 

 

 

 

同期がいなくなる前に色々と話そう!

 

ふと思い立ち、サシだったりグループだったりで色々と飲みに誘った。

 

大学4年生あるあるだと思うが、

酒が回ってくると、皆だいたい就活での体験談や、

卒論の苦労話、就職した後の自分の将来像について語るのだ。

 

「人事にこんな質問されて固まったが受かった」

「この企業はここを重点的に聞いてくる」

「俺はこの資格を生かして就活するためにこの教材を買った。」

「卒論は自分の私見で語ると跳ねられるから、本に語らせた。」

「将来はここに家を建てて、事業も始めたい。」

 

などなど。

 

かなり勉強になる有意義な時間だったが、なによりも

思った以上に同期は自分の将来について考えていたし、

かなり頭をひねって就活していたことに驚く。

普段は中学生が笑うようなギャグしか言わない奴も、こんなに将来のことを考えて勉強していたんだなと、かなりの衝撃を受けた。

 

 

そして尋ねられたのだ

 

 

「チョクはなんかやりたいことないの?」

 

 

考えたことがなかったので固まってしまった。

 

もともとは教師になりたかったのだ(※1話参照)

しかし、教員を目指す先輩方の教育実習での過酷な体験談を聞いたり、

地元で部活の顧問をしながら進路指導の資料つくりやテストの採点をする先生方を見て諦めていた。

そもそも単位を落とし過ぎてクズ大学生活を送る自分にはもう不可能な道だった。

 

そして

「やりたいことから逆算すると研究テーマにも身が入る」

 

という言葉を聞いた。

いい言葉だった。

その時、自分の中に1本の線が通ったような気がして、

やりたいことを考えたことが無いのにも関わらず、

あ、卒業できるかも!と思ってしまった。

 

 

 

 

 

 

________________________________

 

 

【しょうらいのゆめ】

 

 

 

4年の春休みになる少し前だったと思う。

 

 

飲み会から帰宅してすぐに、

自分のやりたいことを書き出していった。

 

ゲーム

ポケモン

アニメ

マンガ

カラオケ

ボウリング

バスケ

グラブル

 

 

「同期が言ってたのってこーゆーことじゃないよな?」

 

そう思いながらとりあえず書いていき、

一覧を遠くから眺めて

 

「ゲームを作る仕事とかどうや?」

 

一瞬考えたがすぐにこのアイディアは否定された

 

 

3年連続で落としている情報系の科目があり、

プログラミングに対するアレルギー反応があったのだ。

 

自分ゲーム大好きだけど、

「ゲームをするのが好きなのであって、作るのは別に好きじゃないわ」

 

 

 

漫画家なんかはどうや?

絵は描けないけど

 

 

声優はどうや?

演技できないし声良くないけど

 

 

プロゲーマーとかどうや?

プロが居るゲーム全く興味ないけど

 

 

 

 

どれも現実的ではなかったが、

とりあえずそれら職業について調べた。

調べていく過程で、

不可能だと判明した。

 

自分も長いことバスケットボールをやっていたので、

1つの道を究めることの難しさはよくわかっていた。

そのため、それに費やす時間とリスクについても身に染みてわかってしまっていたのだ。

NBA選手になるには、

いったい何人の相手を蹴落とさなければいけないのだろう。

いったい何人の蹴落とされた人間が、別の道に進んだのだろう。

声優も漫画家もプロゲーマーも本質は変わらないことに気付いた。

 

自分はやったことのない競技のプロ選手になりたいと言っているのと、

何も変わらなかったのだ。

分不相応にも程がある。

 

 

やりたいことで飯を食うってできないな?

 

 

 

 

 

 

やりたいことで飯を食える人間は、

宝くじを当てられるのと同等の運が手元にないといけない。

自分にそんなものはなかったので別な道を探った。

 

 

 

グラブルポケモンだけやって生きたいな~~~~~」

 

隣に住んでいた同期は卒業していなくなり、

騒音のクレームがない寮で声に出していた。

 

 

 

 

グラブルポケモンだけやって生きたいな~~~~

 

グラブルポケモンだけやって生きたいな~~~~

 

グラブルポケモンだけやって生きたいな~~~~

 

 

 

 

 

 

…あれ?もうこの夢かなってるんじゃね?

 

 

 

 

そう、

自分はゲームやアニメ、

バスケやボウリング、

カラオケなど

 

好きなことだけやって、

それだけで生きていくという夢を、

 

叶 え て い た 

 

のである。

 

 

 

 

うおおおおおおおおおおおおおおおおお!

 

 

 

 

 

世紀の発見であった。

 

そうかわかったよ!

卒業していった同期たちに心から感謝の意を表したい。

 

「チョクはなんかやりたいことないの?」

 

あったよ!!!

 

そして既に叶っていたよ!!!

ワイはゲームして、

アニメ見て、

バスケして、

ボウリングして、

カラオケして、

マンガ読んで、

グラブルして、

それだけで生きていけてたよおぉォオオオ大オオオオォ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

___________________________________

 

 

【後日談】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3月25日

 

 

大学生になって、もう4年も経つのか

早いものだなぁ…

おやおや、隣の部屋にいるのは...新入生の親御さんかな?

 

はじめまして。

私、4年生のチョクと申します。

明日、この寮を出ようと思います。

この部屋はそうですね、

共用のキッチンにて、おもしろい中国人留学生の先輩が、

色んなスパイスを使って料理するので、

その匂いがここまで届いてきます笑

先輩方みんなお優しいので

とてもいいところですよ(にっこり)

 

それでは私、退寮の手続きがございますので、これにて(一礼)

 

 

 

 

 

 

 

 

自分は学生生協に付属されたATMに向かっていた。

空は青く、心も透き通るよう。

新しく寮に入る学生と、その親御さんでかなり賑やかだった。

 

夢を叶えた自分はまるでイエスキリストにでもなったかのようだった。

今なら何をされても許せそう。

急にビンタされても許せる。

う○こ投げつけられても許せる。

そんな広く穏やかな心で、

アルカイックスマイルで、

スキップまではしなかったが、それに準ずる歩きを見せつけていた。

 

 

 

今年も最高の1年になる

何故なら私のやるべきことは決まったのだ

それはだった1つだけ

 

 

現 状 維 持ドーン

 

 

 

 

何故今まで気付かなかったのだろう

大学生って最高じゃないか。

好きなことやってるだけで生きていけるんや!

こうなったらあと4年間居座って、

大学8年生になっちゃおう!

必要な軍資金はあるし、

バイト側も何年でも居ていいよって言ってくれた。

もう何も怖くない

 

 

 

 

ATMについたぞ

さて、寮はとりあえず出なきゃいけなくなったので、

新居契約のためのお金でもおろさなきゃ、

入居の時って地味にお金かかるんだよな~

 

 

「ご指定の金額は引き出せません。残高をお確かめ下さい。」

 

 

 

 

…おや?

 

 

「ご指定の金額は引き出せません。残高をお確かめ下さい。」

 

 

 

…おかしいな、奨学金はほとんど手を付けていないから200万以上残ってた気がするんだけどな

20万円なんて余裕で引き出せるはずや

今の残高いくらなんやろ

 

 

 

「1145円」

 

 

 

 

 

絶対に許さない(# ゚Д゚)!!!!

 

 

 

 

_________________________________

 

つづく

7話→

留年4回したとある大学生の話【第7話】勤労学生の苦悩 - @choku1stの雑記

 

 

1話→

留年4回したとある大学生の話【第1話】意識高い系新入生 - @choku1stの雑記